ボヘミア民謡「おお牧場は緑」は、NHKみんなの歌の
第一回放送で一発目に放送された曲です

しかしそれは、日本人作詞家・中田羽後がつけたほぼオリジナルで
原詩は子供向け番組では流せない内容です

原詩は、チェコバージョンとスロバキアバージョンと二つありまして
それぞれ全く違った詩です

まずはチェコバージョンですが、内容を要約すると
牧場主が良く茂った牧場で、女の子をおそっちゃうぞ的な内容。

これは、チェコスロバキアがオーストリア・ハンガリー帝国の支配下であった時代
チェコスロバキアの農民達が「オーストリアである領主はこんなに酷い奴」
と、風刺したのだろうと言われています

もう一つ、スロバキアバージョンは作中の通り、
皆の愛しのあのコが雷に打たれ燃えている楓の下にいるよ
死んでしまうよ哀しいよ、愛しいあのコのために皆が泣いているよ
という歌……。

訳する人やサイトによっては、楓が菩提樹だったり、燃えている理由が雷以外だったり
愛しのあのコが「皆、私のために泣かないで…っていうか早く火を消して」
というオチがついていたりと色々なんですが、これも何かの風刺なんでしょうかね?

どちらも、子供向け歌番組で流せる内容じゃないですよね(笑)
現在はチェコやスロバキアでも新しく健全な歌詞が付けられ、放送も可能らしいですが
以前までは放送は絶対禁止の曲だったためか
最近の若い人なんかにはこの曲を知らない人も多いんだとか……。