【あとがき】


いかがでしたでしょうか、約一週間に渡り行った「ヴァンパイア祭り」。。。

もともとは、ルーさんの本家登場の際に
「こりゃ今年のハロウィンはルーさんの吸血鬼ネタで決定だな!」
と思った事が発端だったんですが

その後某TS○TAYAで、企画TOPでも紹介した「萌え萌えヴァンパイア辞典」を見つけ
これはもう、ルーさんだけで終わらすのは勿体無い!!!…と踏み切った所存でありまして。



結局、殆どのイラストが吸血鬼感皆無になってしまいましたが^^;

…しかし、ご存じの方も多いとは思いますが、
もともと黒いマントや貴族服などの、いわゆる『吸血鬼』のイメージ像は
小説や舞台で付け足された「上付け」だった訳で。

元来、東ヨーロッパに伝わる吸血鬼達は、大体が一般庶民の死後の姿であった事を考えると
「吸血鬼感が無い」のは、ある意味当たり前だったのかもしれません。

その辺を考えると、もっと逆に、それぞれの国の民族衣装なんかを着せても
良かったのかもしれませんね。。。



ちなみに、企画TOPのルーさんは、もちろんで「ドラキュラ」です!

ただ、普通にドラキュラ描いちゃったらつまんないのかな…と思って
モデルになったワラキア王『ヴラド3世』から持ってきたイメージをプラスさせて描いてみました!

この「ヴラド3世」には、あだ名が2つあったんですが、
その一つが「ヴラド・ツェペシュ」。
ツェペシュとは、『串刺し』という意味で、犯罪者や反抗勢力・敵軍捕虜などを
串刺しにして見せしめ処刑したところからついたそうです。
今回の絵でルーさんが棒(でっかい串と思ってください)を持っているの、背景で棒が突き刺さっているのが
このイメージから引っ張って来たものです。

そしてもう一つが、おなじみの「ドラキュラ」。
「ドラキュラ」というのは、「ドラクルの息子」という意味で、
この「ドラクル」というのはヴラドの父親のあだ名。「ドラゴン騎士団のメンバー」という意味。

つまり「ドラキュラ」というのは「ドラゴン騎士団のメンバーの息子」という意味で
単に「ドラゴンの息子」という意味に捉えられる事もあるそう。

その昔、ドラゴンは騎士の象徴であったそうなんですが、同時に、悪魔の象徴でもありました。
最初は名君として讃えられていたヴラドも、串刺しなどに見られる残虐さから
「騎士の息子」的な意味から「悪魔の息子」という意味で「ドラキュラ」と呼ばれるようになったんだとかどうだとか。。。

ヴラド3世やドラキュラとドラゴンとは、本来直接的に関係は無いのですが
何か格好良さそうなのでイラストに反映しちゃいました(笑)



かくして、今回の企画は「吸血鬼特集」的なモノだったはずなのに、
竜人だの魔女だの狼男だの猫ミミだのゾンビだの、
「これ吸血鬼じゃなくね???」な仕上がりになってしまいましたが(笑)
描いてる身として色々描けてはかなーり楽しかったです。

お粗末な企画でしたが、ココまでお付き合いありがとうございました!!
                                                (^ム^)ノ